外構ナビ

外構工事については、人生で初な方が多いと思います。

何から、いつ、どんなことから始めれば良いの?という状態でしょうか。

そこでポイントをまとめてみましたのでご参考にしてください。


いつから相談する?

他の項目でもそうですが、ひとそれぞれ事情が異なります。

ご自分に近いタイプを探して、ご参考にしてください。

 

4タイプに分けてみました。弊社ですとおおよそ下記の割合いです。

 

1)「手の込んだ外構を」というタイプはなるべく早く、土地探し、住宅設計の段階から相談。

2)約4割の方は、住宅会社が決まり住宅の間取りなど決める段階で、相談。

3)約4割の方は、住宅引き渡し2-3か月前で、相談。

4)約1割の方は、引っ越し後、相談。

 

お仕事、他県からの移住など、いろいろな事情があり、皆さまとれる時間が異なります。

1)→4)の順に時間がかかります。

 

あまり入れ込みすぎると頭がパンクして、良い判断ができない場合もございます。

ただでさえ、住宅で決めることも多いですので。

 

ただ、いろいろな検討をじっくりと時間かけて、成し遂げ、完成すると結構感動します。

 

ご自分やご家族のご性格を吟味し、どのパターンでいくか戦略を立てて臨むことが肝要かと。

1)ではじめて、いやちょっとツライので、3)にするという変更もありですので。

 


「住宅工事」と「引越し」と「外構工事」の時期の関係

1)工務店・ハウスメーカーに外構依頼する場合

 住宅工事開始→外構工事→住宅引き渡し→引越し

 

2)外構専門会社に依頼する場合

 ①住宅工事開始→住宅引き渡し→外構工事→引越し

 ②住宅工事開始→住宅引き渡し→引越し→外構工事

 

②の場合、外構工事中のお客様保有自動車の駐車場を別途確保する必要があります。ただし、敷地内でコンクリ打設順序などで駐車できる場合もあります。

 

 

やることは一緒ですので、1)、2)どちらも総工事期間は変わらないです。工務店に頼むと早くなるというのはありません。誰かが無理しています。

 

また、たまに、住宅工事中に外構工事を行ってくださいとのご要望があります。住宅の職人との絡みもあり、経験上気持ちよく作業ができない場合が多かったです。また、何か問題が発生した場合における責任の所在が曖昧となることもあり、大手メーカーではほぼ認められないでしょう。



依頼はどちらに?ハウスメーカー下請け会社か、直接外構専門会社か

外構工事を依頼先をどこがいいのか?

あくまでも傾向ですとなりますが、、

 

1)ハウスメーカーや工務店の紹介先(下請け外構店)

 ・大手会社の場合信用度が高い(最終的に住宅側が責任もつ)

 ・新たな外構業者を選定する手間が省ける

 ・住宅営業が住宅ローンに詳しい場合、一括管理してくれる

 ・独立して店舗を持っていない業者はデザイン性など劣る場合もある。

2)外構専門会社(弊社です)

 ・専門性が高く、デザイン性・機能性が高い

 ・下請けマージンがないので、価格が低い

 ・信用度が不明?(→弊社の場合は保証や請負保険で万が一の対応に備えております。)

 

どちらが良い悪いというと語弊がでますので、どちらがお客様に合っているかという基準で選ぶと良いと思います。

 



一括見積サイトについての私見

いわゆる一括見積サイトというものがある。2015年頃からだろうか。

インターネットで登録すると、建築場所の地元業者の数社から見積をもらえるシステムだ。現地打合せや契約、工事などの手順は変わらない。

 

手順で変わるのは、問い合わせの登録が1回で済むところだ。

施主がGoogle等で検索して、吟味して、数社をセレクト、そして1回ごと自分の情報を登録していくより、手順が簡単なシステムとなっている。

 

一括見積サイトの運営側の利益の稼ぎ方としては、複数ある。

紹介料1件3万円(成約問わず)、成約で8%~15%、登録業者へのマーケティング指導(HP作成、SNS活用、チラシ、販促グッズ)などである。

 

 

一括見積サイトの課題点てして、提携業者が一定のレベル以上の質が担保されていないというのを、SNS上や業界内で聞く。

 頑張っているのかもしれないが、地元の優良業者はほぼ提携していないと感じる。

 「でも、検索しても、その業者が良いか悪いかわからないのではないか?であれば、一括見積サイトでも同じではないか?」という指摘もある。それはその通りであるが、マージンがとられるので、受注の多い優良業者は一括見積サイトに頼らない傾向であるという言い方が正しいのかもしれない。

 

今後、質が担保されていけば、成り立っていくのではないかとも思う。例えば、施工基準や検査を別動隊が行う、デザイン指導が入る、また、業者側として、資材仕入れが安く確実に入る、技術的相談ができるなどのメリットもあれば、スタートアップ的な人も提携しやすくなるし、業界のレベルもあがる。

あっ、でもそれって、シーズンやエスティナがやっているか。高価格帯だけれども。

 

現状はGoogle検索で弊社外構ナビのような見方で判断して頂くのがよろしいかと。手前みそですみません。

 

 



外構業者のチェックポイント

外構業者を選定するにあたり、ポイントとなる点をまとめてみました。

 

1)事務所があるか(ある程度の規模と専門性)

2)ホームページがあるか(どういう会社か、何年目か)

※独立したばかりの優良会社もありますので、そういう場合は、優秀な方であれば代表者の経歴が5年以上と経験件数100件。

3)SNSが運用され、最近のPOSTがある(稼働してるか)

4)代表者の顔写真と名前、経歴記載されているか(顔出す覚悟)

5)工事保険(工事中の事故などの保険)加入しているか(意外と入ってない場合多い)

6)インボイス番号があるか(売上規模1000万以上、社会性)

7)規模が大きいものは契約書を取り交わすか

8)工事前に全部払いは絶対だめ

9)自社施工例をHPに載せているか。フランチャイズで自社施工していない施工例を載せている場合あり。



外構工事予算は?伝えた方が良いの?

この業界に入った時に教えらえたのは、住宅価格の10%。

 

実際には、敷地の面積、旗竿地、ぐるり(周囲)の状況、境界壁がすでにあるのかなどの基本土地状況により大きく変わります。

更に、カーポート、デッキ、目隠しフェンスなど有無によりさらに変わります。

 

上記のようにいろいろな条件あるものの、おおよそで申しますと、

 

資材や人件費高騰の今ですと、静岡県東部の地域における新築外構で最低ラインで100万円。駐車場コンクリ2台、住宅周り防草シート+砕石敷き、シンプルなPOST表札です。

 

200万-250万が平坦分譲地での平均でしょうか。

 

ですので、一旦、外構業者と打合せをして、どのくらいかかるのか出してもらうのが良いです。逆算して、お金をためていくのもありですし。

 

 外構予算は伝えた方が良いのか?

 

 相場がわからない状態での「予算」って言われてもわからないですよね。ですので、まずはご要望を伝えて、概算見積を出してもらうのが良いです。

 

 住宅ローン組む前に実施することで、住宅との予算バランスもできます。

 

 業者側の意見としては、予算を提示頂いた方がデザインに反映できるので、先に伝えて頂いた方が良いですが、逆の立場だと予算ありきで見積がでてくるのもやだなあとも感じます。初見の変なぼったくり業者がいないわけでもないので。

 

 ですので、一度ご相談するのが良いと思います。

 そこで、ぶっちゃけ予算わからないので、と伝え、業者はそこをうまくご要望とマッチングさせていくのが、優秀な業者かなと思います。(自分の自戒の念をこめて・・)

 



相見積について

 相見積もりして良いの?

 はい、してください。2社~3社をお勧めします。

 

 相見積もりをしていると宣言した方が良いの?

 どちらでも良いです。

 弊社は相見積もり前提ですし、相見積もりして頂いた方がお客様にとって納得がいくかと思います。

 相見積もり禁止なんて言う業者はかえって疑わしいです。

 逆に相見積もりしてませんっていわれる場合もあるのですが、

 そういう場合は燃えてきちゃいますね。

 

 相見積もりを2~3社にする理由。

  4社以上ですと、体力持ちませんので、集中するためにも2~3社です。

 相見積もりの理由としては、

 ・相場感

 ・業者の対応や信用度

 ・お客様と業者の相性

 を主に判断します。

  

 相見積もりしたら、おおよそ1回目、絞りきれなければ2回目で、業者選定していただくとありがたいです。

 ずっと引っ張られると、断られたときのショックが大きくなります(笑)

 それもあるのですが、工事工程が立てにくくなってしまうということもあります。

 

 いろいろな事情のいろいろなお客様がいらっしゃいますので、

 お気軽にご相談いただければと思います。

 まずは概算をメールベースでというやり方でも良いですし♪

 


打合せ回数ってどれくらい?

平均で、3.5回です。

3か月前 初回

2か月前 2回目

1か月目 契約

直前 修正

 

もちろんもっと実施する場合もありますし、修正はメールベースで行ったりもします。

お客様に合わせて、進めていきます。


現地で打合せ?外構会社で打合せ?

事務所をみると信用度もあがりますので、1回は外構会社に行った方がよいです。

 

外構会社で打合せ特徴

・ゆっくりとできる

・サンプルも多い

・資料も多い

・暑くない、寒くない

 

現地で打合せ特徴

・実際の土地で判断できる

・勾配や特殊な事情が設計に大きく及ぼす場合有効

・天候に左右される。雨、暑いなど集中できない場合もある

 


外構業者の技術レベルの判断

これはなかなか難しいですよね。

 

実施済みの施工現場へ行くことも重要ですが、何が違うのかもわからないかもしれません。

何が違うかわからないのであれば、いいじゃんという考えもありますが。

 

弊社ですと、土間の仕上がりや洗い出し仕上げ、レンガ積みなどは見てほしいところですが、なかなか伝えるのは難しい。。

あんまり言っても、上には上がいるし、当たり前だろって言われれば、そうですね。。

 

お客様側からは、「ここだけは、自慢できる!っていうのを2つ教えてください!」とか面白いかも。

洗い出し仕上げなど具体的なものが出てきたらよいです。

丁寧ですとか心を込めてとか抽象的な答えだと怪しみます。私は。


外構費用を低減案(住宅メーカーとの絡み編)

材料費、人件費など物価上昇が続いていますね。なんとかコスト減できないかと、日々あれやこれやと社内でやってはいますが、限界もあります。

 

ただ、情報を知っている知らないで、単純に減額できたじゃん!というものもあります。今一度チェックしてみてください。

 

 

□残土処理を減額

・住宅基礎の残土が放置され、外構業者がその残土処理を見積りに含めている場合がああります。住宅基礎工事に残土処理の有無を確認してください。二重取りになっていないか。

 

・宅地を盛土する場合、外構で掘削するレベル以上に盛っていないか。盛土して、再度、外構で掘削という、二重いや三重価格になってしまう!

 

・身内に残土をもっていける場所があれば、そこに残土を持っていってもらう(適法な範囲で)。地方ですと、土地がある方がいるので、適法範囲で可能場合もあります。

 

※静岡県では不法盛土の問題もあり、現在適正処理の厳正化が施行され、かつ燃料費等の上昇からも残土処理費用があがっております。

 

□玄関ポーチの形や素材

・住宅メーカーの玄関ポーチは単純な形で設計されます。外構業者の腕の見せ所ではあるのですが、玄関ポーチの形は自由です。ですので、一度、住宅で作った玄関ポーチをまったく違う形に加工することもあります。そこで作る、壊す、作るという手順になりますので、新築の場合は、住宅着工前に外構業者と打合せしておくと良いです。

 

□雨水、排水ラインと桝位置

・これも玄関ポーチと一緒です。外構デザインがわかっていれば調整は可能です。カーポート柱の位置とも関係します。

 

□電気(照明)、と水道

・これも外構デザインで変更する場合が多いです。

 

□インターホン

 何も言わずに玄関扉横に設置する、住宅メーカーが多くなってきた印象です。外構工事にて、門柱WALLを立ててそこにインターホンを設置したい場合は、住宅メーカーに伝えないと後から工事では配線が綺麗にできませんので注意してください。

 

□デッキ(樹脂板デッキ、タイルデッキ)

 外構工事で実施の方がよいと思います。

 熟練の住宅営業や設計の方なら大丈夫かもしれませんが、お客様が「えっ、そんなこともできたの?」という方が結構多いので、外構工事でじっくり検討した方がよいと感じています。

 



照明について

・予算で可能であれば実施。

・できないようであれば、後々配線できるように埋設管を通しておいてもらうこと。

・色は暖色系にする

・一般宅であれば、直流式で良い。安全、電気工事士不要。

・トランスに、暗くなったら点灯し、何時間後消えるという設定がついている

・3点3角系に当てると良い(手前、樹木(高)、奥)

・3つ以上規則的に照らすとゴージャスに

・本当の本当は、照明デザイナーさんという専門職がいる(一般宅は受けてくれないレベル)