正解は一つという四者択一テストで生き残ってきた私ですが、10年以上にわたり設計や、お客様とお会いしてお話を聞いていますと、正解は人それぞれだなあと、思うわけです。
というのも踏まえ、外構工事・エクステリア工事を計画していくにあたり、
新築当初から完璧にしなくても良い、という考え方もありありです。
暮らしてみないとわからない”発見”もあります。
暮らしを予想し、暮らしの状況に応じて、作りこみ、変えていく。
そういう、「住まいのつくりかた」もありではないでしょうか。
変幻自在で臨機応変、柔軟かつしなやかに。好きな言葉です。
人間は個々にいろいろな性格というものがあります。
新築時に決めておくことが良い人と、あとからじっくり決めていくことが良い人。
どちらが正解というわけでないと思います。
自分に合ったストレスのない方法で進めましょう。
記載写真の目隠しフェンスなどは、後からでも取り付け可能です。
”暮らしてみて”から「高さ」「幅」「透かし」「色」を決めるのもありです。
また、ちょっとしたコツとしては、
悩んでいる部分を、相談段階でプロの専門家に伝えておくこと。
そうすることで、設計上の逃げを作っておいてくれるはずです。(フィードフォワード効果)
これもやりたかった!と後で気づくこともあるでしょう。
そんなときに「逃げ」があると助かる場合もあります。
例えば、なんでもかんでもコンクリートで固めてしまうと、
あとで柱を建てるときに「壊す」などと余計な出費がでたり、
その分CO2が発生したりし環境に悪いです。
職人やデザイナーはその逃げを作る(考える)のが仕事(価値)のひとつです。